冬が近づくと、空気の乾燥や室内環境の変化が気になる季節になります。マスクや手洗いといった日常的な衛生習慣に加えて、室内の空気環境を快適に保つことに関心を持つ方も増えています。そうした中で注目されているのが、光触媒(ひかりしょくばい)技術を搭載した空気清浄機です。
「光触媒とはどのようなしくみなのか?」「空気中のニオイやさまざまな物質に対して、どのように働くのか?」と疑問に思われる方も多いかもしれません。実は光触媒は、特別に難しい技術ではなく、光と物質の反応という自然のしくみを応用した技術です。
本記事では、『光触媒とは何か』『なぜニオイや空気中の有機物に作用するのか』『最終的に水や二酸化炭素といった安定した物質になる理由』について、一般の方にも無理なく理解できるように解説していきます。
光触媒とは?
→ 「光が当たると強い分解力が生まれる素材」
光触媒としてよく使われるのは 酸化チタン(TiO₂) という物質です。酸化チタンそのものはとても安定していて安全ですが、光が当たると性質が大きく変わります。
◎ 光が当たると起きること
光を受けると、TiO₂ の表面で次の現象が起こります。
- TiO₂ の中の電子(e⁻)がエネルギーを得て動き出す
- その結果、「正孔(せいこう:h⁺)」という電子の抜け穴が発生する
この 電子(e⁻) と 正孔(h⁺) が分解反応の中心になります。
電子・正孔という言葉は専門的ですが、ここでは「働き手が 2 人生まれる」程度に理解していただければ十分です。

電子(e⁻)と正孔(h⁺)が、分解の“材料”を作る
空気中には必ず 水(H₂O) と 酸素(O₂) が存在しています。電子と正孔は、この 2 つと反応して強力な「分解成分」を作ります。
● 電子(e⁻)が酸素(O₂)と反応
→ スーパーオキシド(O₂⁻) を生成
(汚れや有機物の分解を助ける成分)
● 正孔(h⁺)が水(H₂O)と反応
→ ヒドロキシルラジカル(•OH) を生成
(非常に強い酸化力を持ち、有機物を切り崩す)

この 2 つの反応によって、光触媒表面では有機物に強く作用する“活性種(かっせいしゅ)”が大量に生まれるという状態になります。※活性種とは化学反応を起こしやすい、原子や分子、イオンの総称
有機物はどう分解される?
→ “分子レベルまでバラバラになり、最後は水(H₂O)と CO₂ になる”
光触媒が分解できる対象は、炭素(C)を含む物質=有機物 です。
有機物は、以下のようなものを指します。
- ニオイの原因物質
- 菌やウイルスの外側のタンパク質
- 花粉・カビ
- ホルムアルデヒドなどの化学物質
- 皮脂や生活汚れ

光触媒で生まれた •OH や O₂⁻ がこれらの有機物に反応すると、分子のつながり(結合)が次々に切られ、最終的には非常にシンプルな物質に変わります。
◎ 分解の具体的な化学式例
光触媒による分解は、ざっくり言えば次のような流れです。
● 例①:ホルムアルデヒド(HCHO)の場合
ホルムアルデヒド(HCHO)は、建材などから発生する代表的な VOC(揮発性有機化合物)です。
光触媒の働きにより
HCHO + O₂ → CO₂ + H₂O
というように、二酸化炭素(CO₂)と水(H₂O)へと完全に分解 されます。
● 例②:酢酸(CH₃COOH:ニオイの原因にもなる有機酸)
CH₃COOH + 2O₂ → 2CO₂ + 2H₂O
● 例③:トルエン(C₇H₈)
シンナー臭の成分として知られる有機溶剤です。
C₇H₈ + 9O₂ → 7CO₂ + 4H₂O
これらは一例ですが、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)を含む多くの有機物は、CO₂ と H₂O にまで最終分解されるという点が光触媒の強みです。
なぜ「多様な有機物」を分解できるのか?
理由は非常にシンプルです。
● 生まれる活性種(•OH)は ほとんどすべての有機物と反応できる
有機物の炭素(C)– 水素(H)結合、炭素(C)– 炭素(C)結合などを次々に切り離すため、対象となる物質の種類をほとんど選びません。
そのため光触媒は、
- 菌・ウイルス
- 臭気物質
- VOC
- カビの成分
- 花粉の殻
- 生活汚れ
など、生活空間にある多数の有機物に作用します。
光触媒自体は消費されない
TiO₂ が “触媒” と呼ばれる理由は、
- 汚れを分解する手助けをするが
- 自身は反応の中で消費されない
という性質があるためです。
つまり、光が当たるたびに同じ働きを繰り返せるという非常に優れた素材だと言えます。
まとめ:光触媒の本質
ここまでの内容をまとめると、光触媒とは以下のような技術です。
● 光が当たると TiO₂ の表面で電子(e⁻)と正孔(h⁺)が生まれる
● それらが空気中の水(H₂O)・酸素(O₂)と反応し、強い分解力を持つ“活性種”を生成
● 活性種が有機物を分解し、最後は CO₂(炭酸ガス)と H₂O(水)になる
● 光触媒自身は減らず、何度でも反応できる
このように、光触媒は「光」という身近なエネルギーを利用しながら、空間に存在する多様な汚れを根本から作用することが知られており、空気浄化技術として幅広く利用されています。光触媒を利用した空気清浄技術は、様々な有機物に作用する性質を持つため、空間清浄化の仕組みとして採用されています。
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